私に似たあなたへ

不定期更新になりました。月に1度は更新できると思います。

なぜ、人は愛する対象として適当ではない と感じたのか

こんばんは竜之介です。
 
前回の記事の中で

人は愛する対象として、適当ではない
どのくらい愛したら自分にとっては
丁度いいのか勉強になった。

 ともお話したのですが

いくら私が卑屈だといっても

『人は愛する対象として、適当ではない』
と最初からあきらめていたわけではないんです。

『人を愛するのは普通なことである』
『普通の人間になるには愛について勉強しなくてはいけない』

という謎の使命感をもとに
積み上げたら膝くらいの高さになるまで
愛について書いてある本を片っ端から読んで

悪あがきして
最終的に 

『人は愛する対象として、適当ではない』

 という結論に達したんです。

この結論にたどり着くまで結構苦労したんです

だからですね。

私の努力のあとを誰かに見てほしくて
今日は愛について話したいと考えています。
 

最も影響を受けた本
私が何かを調べるにあたり
真っ先に縋りつくのはネットではありますが

その次に縋りつくのは
引用元と記載されている本です。

お察しの通り、

この本も複数のサイトから引用として記載されていました。

検索エンジンの上位でもかなりの割合で
引用されていただけあって内容が素晴らしく

『愛の考え方につてい最も影響を受けた本は何か?』
と聞かれて私が真っ先に思い当たるのはこの本と言っても過言ではありません。

『愛するとうこと 新訳版』
愛するということ 新訳版

愛するということ 新訳版

 

初版が1956年の有名な本
俗にいう名著というものらしいです。

かなり目を引くタイトルということ
昔のベストセラーだったという理由でも手に取りました。

 

愛するということ 要約
この本の内容をザックリと要約すると
愛とは無条件に与えることであり
自ら与えなければ愛は手に入らない
ダメな所も愛せていないのなら愛ではない
母親から子供へ向ける愛のカタチが理解しやすいだろう

 と納得できそうなことをツラツラと書いてありながら 

ありとあらゆる物が商品であり交換できる
資本主義の現代では愛を手に入れることは難しい

 と言って読者を絶望に突き落とすようなことを書いてあり

『親と子の愛しかこの世には存在しないのか』
『その愛すらもしんどいと感じている人はどうするべきなのか』と
 
膝くらいの高さになるまで本を積み上げても
払拭できない心のモヤモヤを植え付けられるような本でした。

全身が埋もれるくらい読まないと
理解が難しい問題なのかもしれないなと思いつつ

情報と他の著者の考え方を求めて
膝の辺りまで本を読んでいる最中に
愛に関する本を読むことが苦痛に感じ始め

そろそろ他ジャンルの本を読みたいと思ったので
愛に関係しそうな本というのは膝の高さで卒業しました。
 
その中途半端な理解の結果、
 
愛というのは面倒で難解すぎるので
人は愛する対象として、適当ではないし
 
特にこの資本主義の世の中では
自分本位に愛してもいい対象は少な過ぎる
 
資本主義の世の中においても
自分本位に愛しても摩擦が生まれない
犬や猫などのペット達は非常に貴重な存在で愛おしいと感じる
 
のだろうという思考に至りました。
 

この本は、まぎれもなく名著だった。

実際に私が人を愛することができるかどうかは置いておいて

愛とは無条件に与えることであり
自ら与えなければ愛は手に入らない
ダメな所も愛せていないのなら愛ではない
という内容は読んだ本の8割で使われていたので
この考え方は信用してもいいと思います。

この考え方に沿うのならば
私は犬や猫を対象とするのであれば
彼らを愛することができていると言えるのかもしれませんが

この「愛するということ」という本では
そんな折り合いのつけた軟弱な案を許してはくれません。
愛するということ 新訳版

愛するということ 新訳版

 
愛は一つの「対象」に対してではなく、世界全体に対して人がどう関わるかを決定する態度、性格の方向性のことである。

訳:犬や猫を愛してるだけでは、本当の愛じゃないぞ
  世界に対しての自分の態度が愛なんだぞ。お前は全然わかってないぞ。
 
と言って追い打ちをかけてくるのです。

『本当に性格が悪い!』
『夢くらい見させてよ!』
と幼児退行しそうになります。
 
こういった容赦のない所
つかみどころのないところも
名著と言われてもてはやされている理由なんだろうなと

久方ぶりに読み返して感じます。
 

まとめ
現代でも残っている
昔のベストセラー本は面白いものが多い。
  
面白いが、難解なので理解できるとは限らない。
 
それでも、猫や犬は可愛い。

愛について考えるのであれば
愛するということ』という本は素晴らしいと思う。

という話でした。