私に似たあなたへ

不定期更新になりました。月に1度は更新できると思います。

『バカの壁』 読書日記

こんばんは竜之介です。

先週の外出から体調が回復してきました。

2週間前の更新から

1つは読書日記を書いておきたかったので
今日は読書日記を書いていきます。


本のタイトルと著者

タイトル:バカの壁
著者:養老孟司
出版社:新潮社

 

あらすじ

「話せばわかる」なんて大ウソ!
イタズラ小僧と父親、イスラム原理主義者と米国、若者と老人。

互いに話が通じないのは、そこに「バカの壁」が立ちはだかっているからである。
いつの間にか私たちを囲む様々な「壁」。


それを知ることで世界の見方が分かってくる。

バカの壁 (新潮新書) | 養老孟司 | エッセー・随筆 | Kindleストア | Amazon から引用

 

選んだきっかけ(読書の目的)
  • 著者が当時66歳の東大名誉教授
  • 「バカの壁」というタイトルの言葉
  • 販売部数419万部を超えの2003年ベストセラー本
  • 流通量の多さからか100円という価格で古書市場で投げ売りされている点


結構な割合の人がタイトルに釣られて買ったんだろうな
中身は400万部越えに見合った内容なのだろうか?

と上から目線に興味本位で購入していました。

また、

私が大好きなウンコの話題が少し出てたので選びました。

 

読書前の内容予想

東大名誉教授という抵抗しづらい肩書を持って

『バカの壁とは何か?』
『こんな奴はバカの壁にぶつかっている!』
『バカの壁を超えるにはこういうことをしなさい』
『バカの壁にぶつかっている人に説明するのは時間の無駄』

ということを理解させようとしてくるのだろうと予想していました。

 

要約(意訳)

頭の良し悪しに関係なく、

「知りたくない」
「知る必要がない」
「自分には関係ない」

と思った瞬間にバカの壁はそびえ立つ。


バカの壁がそびえ立つと

詳細な情報を無視してしまい
上辺だけの情報しか感じることができず
わかった気になってしまうような症状が現れる。

「バカの壁」がそびえ立ってしまった人に
懇切丁寧に説明しても体力を消耗するだけである。


ひたすらに個性を伸ばそうとするとバカの壁がそびえ立つ

人が笑っている時に泣いている
葬式で泣いてるときに笑っている
ウンコで真っ白な壁に絵や文字を描く等

本当に個性を発揮している人が出てきたら
精神病院に入れられてしまうことになるだろう。

個性とは脳(精神)ではなく身体に宿っているものであり

「私はこういう人間」はただの思い込みに過ぎない
「自分の個性は何だろう」と考えるのは無駄な心配である。

個性ではなく、

生身の肉体に目を向けて
自分でコントロールできるようになりなさい。


正解はひとつだと思っているとバカの壁がそびえ立つ

唯一無二の答えがあると信じ込むバカの典型はテロリストだ。

彼らは唯一の正解を自分たちだけが持っていると勘違いしてる
この世のにはいくつのも正解、正義があるのだ。

 

予想とあっていたか答え合わせ

『こんな奴はバカの壁にぶつかっている!』
『バカの壁にぶつかっている人に説明するのは時間の無駄』

ということが書いてあるという予想は当たっていたと思います。

『バカの壁を超えるにはこういうことをしなさい』
という点については、見落としていなければなかったはず。

バカの壁を超えるには
自分で気づくしかないのでしょうか?

自分が壁にぶつかっていることに気づくのは難しいし
他人から指摘されても摩擦を生むだけで解決は困難だと感じる。

 

考えた事(気づいたこと)

2003年に発行されたにも関わらず
18年経った今でも受け入れやすい価値観が所々にあります。

同意しづらい点はいくつかありますが
100円で購入したことが申し訳なくなる程になるには面白い。

「自分には関係ない」と感じると
理解する能力が著しく低くなってしまう。

この現象を『バカの壁』と表現することにセンスを感じる。

個性ではなく、

生身の肉体に目を向けて
自分でコントロールできるようになりなさい。

と要約した部分は特に意訳が入っているのですが

身体は資本であり筋トレをして体を動かしなさい
という事だと無理やり解釈すると気持ちよくなれました。

要約した以外の部分では、

第五章 無意識・身体・共同体
「身体」を忘れた日本人/人生の意味

第六章 バカの脳
キレる脳/オタクの脳

の所が特に興味深く感じます。

 

生活にどのように落とし込むか

懇切丁寧に説明しても無駄になることがある
『バカの壁』はすぐに誰にでもそびえ立つ

と悟った風に心構えをしておくことで

日々の生活の中で発生するストレスから
私の精神を守っていきたいと思う。

また、

個性とは脳(精神)ではなく身体に宿っているものである

という言葉を筋トレ中に思い出し
限界を超えた後の「最後の1回」に使うエネルギーにしたい。

 

どんな人におすすめか
  • 安価でベストセラー本を楽しみたい
  • もっと『バカの壁』について知りたい

という人にオススメできる。

 

おわりに

どこまで話していいのかわからなくて
本の内容をかなりネタバレしてしまっている気がする。


かといって、


ネタバレしないでオススメすることが難しい
書評したり、ネタバレしないでまとめられる人はすごい。

と感じました。(日記)